「菊次郎の夏」北野武は日本のお笑い文化の笑いを映画に織り込める唯一の人

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一夏の冒険を描いたロードムービー

北野武監督発のロードムービー。99年度カンヌ国際映画祭正式出品作品。

 

中年のガラの悪いどうしようもない男と母を探す少年との一夏の旅。

 

ジャンルでざっくりわけると、コメディ映画と言い切っていいのではと思います。

 

北野武が、この映画で表現したかった優先順位はおそらく、

 

1位 ボケる
2位 映像テクニック
3位 優しさ

 

だと思うのです。勝手な私見解ですが。

 

映画というコンテンツ内で、お笑いの笑い(映画の笑いとはまったく違うもの)を入れれるギリギリで攻めたんじゃないかな〜と思います。

 

そして個人的には、それは成功を収めたんじゃないかと。思います。

 

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各サイトレビューまとめ

Yahoo!映画 4.14点

北野武.菊次郎の夏 評価件数 539件

 

・北野武も強面だけど、根はやさしいおじさんってことですね。
・描かれたモノは美しい
・北野武が「男はつらいよ」を撮るとこうなるのであろう。
・なぜ正男の夏でなく菊次郎の夏なのか。
・北野武の才能がいかんなく発揮され見終わった後の寂寥感と温かさが残る名作ロードムービー。
・残りの4分の1はたけし軍団のネタ見せ映画でした
・思ってたよりもだいぶコメディよりの映画でした。
・訳も無く涙が込み上げる名作。
・演出演技の失敗作
・メインテーマは誰もが知っています。
・ その辺にありそうな話なのだが。

 

映画.com 3.4点

北野武.菊次郎の夏 477人

 

・今でもテレビでよく耳にする音楽。
・この映画を観るだけで少年時代の心と夏休みへの愛情が押し寄せてくる。
・『HANABI』までの北野映画に比べるとわかりやすくて普通に良い話だった
・「おい、ぼうず」から「坊や、ありがとな」
・たくさん笑って少し泣いて
・北野監督のロードムービー
・井手らっきょが良い
・タケシ軍団が前に出すぎ
・色々詰め込まれていて・・・。

 

アマゾンレビュー 4.2点

北野武.菊次郎の夏  40件のカスタマーレビュー

 

・ノスタルジック映画で有名な菊次郎の夏。
・北野武が子供の心を失っていないことをみごとに証明する。
・昔の浅草にはこういう大人がたくさんいたのです。
・子役の少年の演技が素朴なのが良い。
・楽しかったし、美しかった。泣けてしまうし、感動する。
・相変わらずビートたけしは演技をしているようには見えない。
・自分はこの映画のゆるりとした感じが好きです。
・必要以上の情感を抱かせないお馴染みの淡々と流れるシーンの展開

 

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フィルマークスレビュー 3.8点

北野武.菊次郎の夏  5480件のカスタマーレビュー

 

・優しくて可愛い映画。
・川原でのハゲのおじさん、太ったおじさん、優しいおじさんと過ごすシーンがステキ!
・ちきしょう!こんなの泣くに決まってんだろ、バカ野郎!
・変に泣かせるわざとらしさもなく。
・北野武氏の内面にほんの少し近づいたような気持ち。
・いちばん好きな映画です。
・久石summerが最高なのは言うまでもない
・生きたことないけど昭和懐かしい

 

個人的レビュー 4.3点

北野武.菊次郎の夏

 

主人公の菊次郎は北野武の実父の名前でキャラもそのまま?エピソードも父のエピソードを基にして練られたというが、ほぼほぼ北野武自身が地でやっているのではないかと思うほど、ピッタリのキャラでした。

 

子供であろうが誰であろうが、お構いなく悪態や暴言を吐きまくる最低の中年オヤジの菊次郎。
ボウズ、バカ野郎!何やってんだ!バカヤロー!

 

でも菊次郎と正男が母を見つけるシーン。
母には新しい家庭があってその光景を目の当たりにして悲しむ正男…。
慰める菊次郎。
「あれ、お母さんに似ているけど、多分違うよ」などと、子供でも分かり切った嘘をついてなんとか慰めよう、元気を出させようとする菊次郎。

 

このコントラスト。普段厳しい人が魅せるふとした優しさ。こういうのは一番効く。しかも地でやっている感じで、演出も泣かせようなんて感じじゃない。そこがすごくよかった。

 

あと映画冒頭のアニメーションも好き。

 

実写絵日記みたいなセクション冒頭も好き。

 

ボケてるところも多く、笑えないところも数を撃っている分もちろんあったのだが、総じて面白かった。
北野武はお笑いの笑い(日本のお笑い文化の笑い)を、映画に織り込める唯一の人なんじゃないかな〜と思う。

 

松本人志も挑戦しているが、まだ彼の笑いは映画に上手く織り込めていないし、松本人志は映画へのリスペクトや敬意、つまりは自身の笑いを映画に織り込むというスタンスではないような。
自身の笑いを映画っぽい、映画のような表現方法でやってみているという感じ。なんというか、映画って枠に擦り合わせていくのを嫌っているかのようだ。

 

でも北野武には、そういう根本的な葛藤はなさそうだ。この『菊次郎の夏』を観るかぎりは。

 

 

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