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自信を取り戻したい時
子供は生まれた時、みな天才だ。
「才能をこねくり回して駄目にするのが大人。
親の尺度を押し付けたら、それ以上は見込めない。」
恥をかいてもいいからドカドカ踏み込むんだ。
「ともかく映画になったときどうなのか、それだけだ。ドンドン意見を言って、笑われても怒鳴られても、
コノヤロウ!と思ってこれでもかこれでもかって、踏み込んで頑張る奴が残っていく」
私は特別な人間ではない。勿論天才でもない。
「人間の本質はそう大差はないんだ。よく絶望とか後悔とは無縁の強い人間だとか、特別な才能があるとか言われるけど、それは違うよ。人に負けるのが嫌だから、無茶なほど頑張るだけだ」
何がテーマだなんて、簡単に言えるなら映画なんて創らない。
「時代も変わった、もちろん出来が大切だけれど、たいしたことない映画でも宣伝がすばらしけりゃ入る時代だ。
だから、文句を言わさないほどの映画をね、宣伝しなくても入るほどの凄い映画を創ってやろうなんて思うんだ」
映画は創るというより、生まれるというのが正確かもしれない。
「脚本のアイデアがいつも沢山あるんだ、でも土の中から芽が出てくるのはその中のほんの少しで、
自然のその中のひとつが育ってくる。
気候が悪くてそのまま育たないで映画にならないものもあるけど、
そういうの引きずって無理に実現させようと思っても駄目なんだ」
人は皆育つスピードが違う。
「食べ物だって、同じ材料でも塩焼きは好きだけど、煮たら得意じゃないとか、
そういうのってあるでしょ。だから料理のしようで好きだったり今一つ好きになれなかったりする。
心の持ちようで咀嚼も吸収も違うと思う」
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想像の源は記憶である。
「何もないところからものを創り出していると思っているのは、人間の驕りだよ。
生まれてから今までのどこかで耳にし、目にした何かか、知らず知らずに入り込んだ記憶が、
何かの切っ掛けで呼び覚まされて動き出す。
そうやって創造していくんだと思うよ」
ブキッチョは得なこともある。
「神様は平等だ。ブキッチョだから繰り返し繰り返し凝りもせず飽きずにやって、
色々身に付けることが出来た。器用だったらこんなに頑張らなかっただろう」
喜劇を撮るのは悲劇を撮るのより難しい。
人間を悲しい思いにさせるのは、下手なやり方でもそれなりに繕えるけど、笑わせるのは下手をすると
薄っぺらでえらいことになるからね」
映画のことはまだよくわからない。
続けていることが、どんなに大切かは後で分かるんだ。
「映画界に入るまでは偉そうに続けている言えることなんかなかったね。映画の世界に入っても
最初は辞めたくて辞めたくて仕方がなかったんだ。
もう何十年と続けているわけ、気が付いたらそんなに続けてきたんだなと思った。
このごろ続けてきて良かった、続けてきたことが大切なんだって思うようになったよ」
人は年を取る、変わるのが当たり前だ。
「人間は年を重ねて趣向も変わるし体力知力も変化するんだから、
いつまでも同じようなものを撮れって言われても、ハイそうですかとは言えないよ」
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